株主・投資家の皆様へご挨拶
2024年は、ここ数年注力してきた緑内障治療剤H-1337のPⅡb試験が良好な結果となり、企業価値の向上に繋がりました。2025年は、これを大きく育てていきたいと考えています。
また、再生医療用細胞製品「DWR-2206」は国内第Ⅱ相臨床試験を開始し、投与が完了いたしました。2025年はこの結果が出ることを楽しみにしています。当社は眼科領域に注力して取り組んでおりますが、低分子(キナーゼ阻害剤)以外のモダリティも手掛けることで、眼疾患で困っておられる患者の皆様に、様々な治療の選択肢を提供したいと考えております。
当社は過去5年間、中期経営計画に基づき「パイプラインの拡充」と「事業領域の拡大」をテーマに掲げてきました。その結果、パイプラインの数は倍増し、自社で臨床開発を行える体制が整ってきました。
2025年も引き続き、研究開発への投資を継続いたします。バイオベンチャーの競争力の源泉はパイプラインです。そのパイプラインの充実を図るため、引き続き研究開発活動に注力してまいります。新薬開発の不確実性は依然高いままですが、技術革新も進んでおり、競争も激化の一途です。そのような状況の中で、当社の有用な技術力を一層発揮することを目的として他社との協同を積極的に行っていき、患者の皆様に価値のある新薬をお届けできるよう事業を推進していきます。
また、自社臨床試験についても引き続きチャレンジしていきます。臨床試験は成功することによって飛躍的な価値向上が見込まれますので、次の自社品を創製し、臨床開発へと進め、新しいステージへの扉を開きたいと思います。
新薬開発は想像よりはるかに多くの時間がかかり、困難なものですが、社会的な意義も高いことから多くの方に応援をしてもらっていることを日々実感しております。社会情勢はめまぐるしく変化しており、時に対応が難しいこともありますが、そのような際にも株主・投資家の皆様を含むすべてのステークホルダーの方々のご期待に真摯に応えていきたいと考えております。
「日本発の画期的な新薬を世界へ」という創業時のビジョンのもとに、当社はチャレンジと成長を続け、株主・投資家の皆様のご期待に沿うような新たな企業価値創造に向けて事業展開を進めてまいります。
株主様を始め様々なステークホルダーの皆様におかれましては、今後も引き続きご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
代表取締役社長