株主・投資家の皆様へご挨拶
2023年は、保有する開発パイプラインの多くが進捗した一年となりました。
我々が一番注力しているH-1337はPⅡb試験の投与を開始いたしました。今年はこの結果を楽しみにするとともに、大きく育てていきたいと考えています。
また、K-321のグローバルPⅢ試験開始、DW-1002の中国申請、DW-1002の米国配合剤開発開始(申請準備中)等、パイプラインの充実が順調に進みました。これら開発後期品の充実は、中期の収益向上に直結しますので、引き続き重点的に対応していく方針です。
このような開発品の進捗とともに、上市品のロイヤリティも順調に推移しております。足元では、為替の影響もありDW-1002(欧州・米国等)の売上高が増加しております。日本の申請も予定していますので、今後はこのDW-1002が収益の柱になる事を見込んでいます。
2024年も引き続き、研究開発への投資を継続いたします。
当社は「パイプラインの拡充」と「事業領域の拡大」をテーマに掲げており、その達成を目指しております。いずれも当社の成長並びに企業価値向上に寄与するものと考えていますが、特に、臨床試験後期へのチャレンジは成功することによって飛躍的な価値向上が見込まれます。そのため、1日でも早く結果を得て、次のステージへの扉を開きたいと思います。
当社の競争力の源泉になっている研究活動においては、引き続き将来の新薬の種の探索に注力してまいります。新薬開発の不確実性は依然高いままですが、技術革新も進んでおり、競争も激化の一途です。そのような状況の中で、当社の有用な技術力を一層発揮することを目的として他社との協同を積極的に行っていき、患者の皆様に価値のある新薬をお届けできるよう事業を推進していきます。
新薬開発は想像よりはるかに多くの時間がかかり、困難なものですが、社会的な意義も高く、大きな貢献が見込まれています。社会情勢はめまぐるしく変化しており、時に対応が難しいこともありますが、そのような際にも株主・投資家の皆様を含むすべてのステークホルダーの方々のご期待に真摯に応えていきたいと考えております。
「日本発の画期的な新薬を世界へ」という創業時の理念のもとに、当社はチャレンジと成長を続けてまいります。
株主様を始め様々なステークホルダーの皆様におかれましては、今後も引き続きご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
代表取締役社長