株主・投資家の皆様へご挨拶

昨年は、保有する開発パイプラインが進捗し、企業価値を一段と高められた年となりました。
特に、ライセンスアウト済みパイプラインについては、グラアルファ®配合点眼液(K-232)が上市され、当社の上市品は3つとなりました。それ以外にも、K-321の米国PⅢ試験開始、DW-1001の国内PⅠ試験開始等、順調に進展いたしました。
また、新たな開発品として、DWR-2206が加わりました。当社初となる再生医療用細胞製品でありますが、得意とする眼科疾患の開発パイプラインを充実させることで、患者の皆様に最適な治療をお届けできると考えております。

K-321とDWR-2206は角膜疾患の開発品であり、角膜疾患は、アンメット・メディカル・ニーズが高く、注目度の高い疾患です。我々はパートナーと協同し早期上市に向けて取り組んでおります。

2023年も、引き続きH-1337の開発に注力してまいります。
当社は「パイプラインの拡充」と「事業領域の拡大」をテーマに掲げておりますが、自社で臨床試験後期を手掛けるバイオベンチャーは稀有であり、H-1337の自社開発は、「事業領域の拡大」に繋がるだけでなく、当社の飛躍的な成長に繋がるものと考えています。PⅡb試験を成功させて、更に大きく育てられるよう全社一丸となって取り組んでまいります。

また、創薬研究においても、引き続き将来の収益の種の探索に注力してまいります。新薬開発の不確実性は高いままですが、技術革新も進んでおり、競争は激化の一途です。そのような状況の中で、当社の有用な基礎研究の技術力を一掃発揮することを目的として他社との協同を積極的に行っていき、患者の皆様に価値のある新薬をお届けできるよう事業を推進していきます。

新薬開発は想像よりはるかに多くの時間がかかり、困難なものですが、社会的な意義も高く、大きな貢献が見込まれています。社会情勢はめまぐるしく変化しており、時に対応が難しいこともありますが、そのような際にも株主・投資家の皆様を含むすべてのステークホルダーの方々のご期待に真摯に応えていきたいと考えております。

「日本発の画期的な新薬を世界へ」という創業時の理念のもとに、当社は成長を続けてまいります。

株主様を始め様々なステークホルダーの皆様におかれましては、今後も引き続きご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

代表取締役社長